不妊治療の実態と子育ての心構え

「体外受精」「顕微授精」の方法や費用、その他不妊治療の留意事項

一般不妊治療や人工授精でも妊娠できなかった場合や、最初から男性側と女性側それぞれに不妊の原因があり、人工授精までの治療では妊娠が困難だとわかってるような場合には、「体外受精」や「顕微授精」といった不妊治療が施されます。


「体外受精」の方法や費用は?

 

体外受精(英語略称表記ではIVFと言われます)とは、女性からは卵子を、男性からは精子を取り出して体外で受精をさせ、培養した受精卵を子宮に戻すといったことで妊娠率を高めるような方法です。費用は約10~100万円と他の不妊治療と比べても高額となります。これは受精卵をどの位培養するかといったことでも金額は変動するのです。


「顕微授精」の方法や費用は?

 

体外受精を施しても、精子の状態が悪かったりしますと、受精は実際には起こりません。このような場合には、顕微授精(英語略称表記ではICSIと言われます)を行います。顕微授精は、体外受精のように精子卵子の自然受精を見守るといったことではなく、精子を細いガラスピペットを用いまして直接卵子に注入し、授精させた受精卵をある程度培養しから子宮へ戻すといった方法です。射出精液中に精子は見られなといった無精子症の人でも精巣から精子を取り出し顕微授精によって妊娠が可能となります。費用になりますと約30から100万円とさらに高額になってきます。  


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不妊治療の期間はどれくらい?

 

不妊治療の期間といったものは、個人差がかなり大きく一概には言うことができません。不妊治療を始めてから、すぐに妊娠できたといった人もいれば、顕微授精まで行ったとしても妊娠ができないで、妊娠するまでには3から4年掛かってしまったというような人もいます。不妊治療をはじめる年齢も違いますし、不妊の原因も個人差がありますから、正確に把握するということは非常に難しいのです。
はっきり分かっていることといえば、できるだけ早く始めたほうが妊娠率は高くなり、治療期間も短くてすむといった場合が多いです。


不妊治療を受けるかどうかということでまず考え込んでいる人は、気軽に不妊検査から受けてみるといったことをお勧めします。 


1クラスに1から2人は体外受精で生まれてくる時代です

 

日本は欧米と比べますと、不妊治療に対する認知度といったものは高くありません。それでも、すでに体外受精によって生まれた子供は27人に1から2人の割合となっております。これは学校の1クラスに1から2人は体外受精で生まれているという計算です。
不妊治療や体外受精に対し不安を感じ先延ばしにしてしまっているような方々は、この事実について前向きに考えて、治療方法の一つとして検討してみてください。


不妊治療の助成制度も活用しましょう

 

先にも述べましたが、医療機関による不妊治療を行っている方々には、助成金の交付制度も、日本においてだんだん充実してきております。具体的には「特定不妊治療費助成」といった名称で検索しましたら、各都道府県の不妊治療の助成金の内容がホームページに掲載されております。こちらの内容は地方自治体によっても助成内容に差がありますし、回数や、年齢制限、所得制限もあります。特定不妊治療費助成においても、やはり年齢は若ければ若いほど助成金を受けやすい現状がありますので、妊娠したい方は、早くから妊娠の可能性を探って、不妊治療にも積極的に取り組むに越したことはありません。


不妊治療が上手くいかなかった場合のケアーも考えましょう

 

不妊治療は、1回で上手くいく人の方が、現状では少ないのが事実です。また仮に一般不妊治療や人工授精、体外受精において妊娠が成功したとしても、その後、胎児が上手く卵巣にて着床しなくて、流産してしまうといったケースも、高齢になればなるほど多い現状です。そのような場合には、母体への肉体的ダメージも去ることならが、精神的ダメージも相当なものがありますので、その際のケアーについても、パートナー同士、またご家族で万全の体制が取れるようにしておきましょう。